幻想的フィルムの世界へご招待

独特な色合いと風合いで、人々や風景を写し取るフィルム写真。
その魅力にはまり、フィルムカメラで写真を撮っているという人もいるかもしれません。
4人のホットなfilm写真家を紹介します

今回は、そんなフィルムカメラを中心に使って写真を撮っているおすすめのプロの写真家さんを4人紹介していきます。
それぞれの写真家たちが写し取った世界観の違いにも注目してみてください。
□川島小鳥さん
どこか懐かしさや日常や人々のあたたかみを感じることのできるフィルム写真を撮り続けている「川島小鳥」さん。
こちらは、2014年に刊行された『明星』という作品集です。
30回以上も台湾に通い、撮影がなされたんだとか。
鮮やかでレトロな色彩の写真が多く収められています。
こちらは、「川島小鳥」さんの『ファーストアルバム』です。
ぱっと目をひく一面の花の表紙のビジュアルが印象的な作品。
「川島小鳥」さんは写真集の他にも、CDジャケットの写真や映画『南瓜とマヨネーズ』などのディザー写真なども手掛けられています。
恋は永遠(初回生産盤)
¥1,188
川島小鳥さんがジャケット写真を手掛けた『銀杏BOYZ』の「恋は永遠」の初回限定盤CD。デスクの前や棚の上など、ちょっとした場所に飾っておくのもいいかもしれません。
□奥山由之さん
爽やかな印象を受ける写真をたくさん残している「奥山由之」さん。
写真表現にとどまらず、映像作品などの撮影にも力を入れられています。
写真集をもとにした作品展などが開催されることもあります。
こちらの写真集(手前)の表紙は2017年に撮影された『POCARI SWEAT』の広告ポスターにも使われています。
300人以上の高校生たちが踊ったり動いたりする様子を収めた『POCARI SWEAT』の広告写真やCM動画を手掛けています。
この作品は、躍動感を感じられるタッチや切り取り方で話題を呼びました。
君の住む街
¥6,470
約3年間にわたりEYESCREAM誌で連載していた「君の住む街」を引き継いだ作品です。多くのメディアで活躍する35人の女優さんたちをポラロイドカメラで撮り下ろしています。
□木村和平さん
絵画のような洗練された独特なタッチの作品を多く残している「木村和平」さん。
ぼんやりとしたヴェールのような光の取り入れ方が美しく、クラシカルな印象を受ける作品が多く見受けられます。
こちらの写真集は、クラシックバレエをめぐる稽古や舞台上での少女たちの様子を収めた『袖幕』という作品。
バレリーナたちの繊細な動きや儚さをフィルムカメラで写し取った幻想的な作品になっています。
この『袖幕』をもとにした写真展も開催されました。
□石田真澄さん
ゆらぎや動きがあるような情景を感じられる作品を多く残している「石田真澄」さん。
大学に通いながら、雑誌やCMへの作品提供をしている女子大生カメラマンです。
高校在学中の2017年に初個展である「GINGER ALE」を開催して以来、注目を集め続けています。
個展や作品集の他にも、『カロリーメイト』の広告写真や『いきものがかり』のアーティスト写真を手掛けています。
雑誌で特集が組まれることもある大注目の若手写真家さんです。
everything will flow (TISSUE PAPERS)
¥4,620
出版社:TISSUE Inc.
著者(写真):石田真澄
2019年に刊行された「石田真澄」さんの作品集。2018年の初作品集「light years -光年-」に続く2冊めの作品集です。
フィルムと技術の美しさに魅せられて

同じフィルム写真でも、撮る人や撮り方によってこんなにも差が出るんです。それもフィルムカメラの魅力の一つ。
あなたがフィルムで写し取る世界には、どんな印象が生まれるでしょうか。
4人の写真家たちに倣って、あなたもあなただけの魅力溢れる世界を切り取ってみては。