10月7日はミステリー記念日
今日はなんの日?
…10月7日は、ミステリー小説家として名高い「エドガー・アラン・ポー」の命日であることから、ミステリー記念日とされています。
10月7日は、アメリカのゴシック怪奇系の詩人・小説家として知られるエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)の忌日。(中略)1841年に発表された「モルグ街の殺人(The Murders in the Rue Morgue)」は、世界初の「探偵小説(detective story)」と称され、ポーは、現在もなお隆盛のミステリー小説の生みの親と称えられています。そこでポーの忌日は「ミステリー記念日」となりました
出典 tenki.jp

そこで、そんな記念日にちなんで、今回は筆者がおすすめのミステリー小説を6つご紹介します。
さまざまなジャンルのミステリーを楽しんで。
※一部ネタバレを感じる内容を含むので、ご注意ください。
誰かを守るための、切ない結末
青の炎|貴志祐介・角川文庫

完全犯罪ができたと思ったのもつかの間、ある人物にバレてしまい、計画は大きく崩れ始めるのです。
ラストのシーンは何度読んでも切ない気持ちになってしまいます。
*あらすじ*
櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。自らの手で曾根を葬り去ることを…。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。
出典 books.rakuten.co.jp
三姉妹に憧れる、ユーモアなストーリー
三姉妹探偵団|赤川次郎・講談社
三姉妹探偵団
¥555
続いて、赤川次郎さんが書いた「三姉妹探偵団」。
シリーズ化されている、昔から人気の根強い作品です。

それぞれ性格の違う三姉妹が、協力しながら事件を解いていく様子が面白い。
読み進めていくうちに、三姉妹に憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。
*あらすじ*
タイプの違う美人三姉妹を突如襲った火事騒動。辛うじて逃げ出したものの自宅は丸焼け、しかも焼けあとから若い女の全裸死体が出てきて、姉妹は呆然となる。頼るべき父親は出張中なのだ。若い女はいつ屋内に入っていたのか?魅力的な三姉妹が各自の特徴を生かして活躍するユーモアミステリの決定版!
出典 books.rakuten.co.jp
お嬢様への毒舌にくすっとなる、痛快謎解き
謎解きはディナーのあとで|東川篤哉・小学館

執事とお嬢様の掛け合いがユーモア溢れていて、どんどん次のページをめくりたくなってしまうはず。
「お嬢様の目は節穴でございますか?」などという執事の毒舌にも注目です。
*あらすじ*
国立署の新米刑事、宝生麗子は世界的に有名な「宝生グループ」のお嬢様。「風祭モータース」御曹司の風祭警部の下で、数々の事件に奮闘中だ。大豪邸に帰ると、ドレスに着替えてディナーを楽しむ麗子だが、難解な事件について相談する相手は“執事兼運転手”の影山。「お嬢様の目は節穴でございますか?」-暴言すれすれの毒舌で麗子の推理力のなさを指摘しつつも、影山は鮮やかに謎を解き明かしていく。ドラマ化、映画化されて四百万部を突破した国民的ユーモアミステリ。
出典 books.rakuten.co.jp
最後のどんでん返しに、もう一度読みたくなる
イニシエーション・ラブ|乾くるみ・文春文庫

一体何が起こったの?!という衝撃の感覚を味わうことができますよ。
この感覚を楽しみたい方は、絶対に最後を先に読まないでくださいね。
*あらすじ*
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説ーと思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
出典 books.rakuten.co.jp
兄弟、そして家族の物語
重力ピエロ|伊坂幸太郎・新潮社

不幸な出来事から、この世に生を受けた主人公の弟・春。
家族それぞれが辛い想いをしながら、強いつながりを築いていく感動の作品になっています。
*あらすじ*
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とはー。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
出典 books.rakuten.co.jp
それぞれが想いを寄せるNとは、一体誰なのか
Nのために|湊かなえ・双葉社

時系列が変化しながら進んでいくストーリーに先が知りたくなってしまいます。
タイトル通り、さまざまな人がいろんな“N”のために行動し守る、純愛を感じる物語です。
*あらすじ*
超高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、そこに住む野口夫妻の変死体が発見された。現場に居合わせたのは、20代の4人の男女。それぞれの証言は驚くべき真実を明らかにしていく。なぜ夫妻は死んだのか?それぞれが想いを寄せるNとは誰なのか?切なさに満ちた、著者初の純愛ミステリー。
出典 books.rakuten.co.jp
ミステリーの気分に、浸ってみて
読み終わった後に、切なくなるものも、救われるものも、くすっとなるものもさまざま。
どんどんミステリー小説にはまってしまいそうです。