例えば、川端康成の‘眠れる美女’の香り。大和撫子に捧げる日本生まれの香水4選
この記事では、日本でつくられた、繊細でどこか懐かしい和の香りがする香水をご紹介します。J-Scent、武蔵野ワークス、舞妓夢コロン、香彩堂。これら4つの香水たちは、日本の四季や伝統を大切にした、日本人に刺さる香りです。海外の香水が合わなかった人も、和肌の香りや金木犀の優しい香りはしっくりくるかも。
日本人のための香りを纏って

出典: snapmart.jp
海外の香水はもちろん大好きだけど、私にはちょっぴり強すぎちゃう気がする。
着物の裾からふんわりと香るような、四季折々に咲く花のような、そんな柔らかくて優しい香りの香水がほしい。
■日本人の感性を刺激するような香りを
この記事では、日本でつくられた、繊細でどこか懐かしい和の香りがする香水をご紹介します。
日本人の独特の美意識や伝統、感性から生まれた香りは、海外の香水とはまた違った魅力があります。
日本の女性、大和撫子の美しさをより際立たせてくれるはず。
:J-Scent:
『J-Scent(ジェイセント)』は、日本の自然の香りをイメージした香水が並ぶ、メイドインジャパンブランド。
香りを混ぜるのではなく和える。
日々の暮らしに、自然に、そっと寄り添い薫り立つ、そんな香りの調和を感じることができるはず。
日本人に好まれる香りであることと同時に外国人にも好まれる香りであること。
日本には独特な美意識、伝統、文化があります。
海外でも日本の文化が認識され評価されているという現実。
海外ブランドのクオリティーではなく、日本独自のクオリティーを生み出すこと。
これこそが、メイドインジャパンの香りに対する、ひとつの答えなのではないかと、気が付きました。
■どの香りにもコンセプトがある

出典: lipscosme.com
ジェイセントの香水は、ひとつひとつにコンセプトや背景、香りからイメージしてほしい情景があります。
たとえばこの「和肌(やわはだ)」という香りは、川端康成の小説「眠れる美女」をモチーフにしています。
ミドルノートのミルクやライスパウダーの香りに、ラストノートのムスクの香りは、日常を忘れ幻想的な世界へ誘います。

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トップノート、ミドルノート、ラストノート、その変化までもが、ストーリーを想起させるような演出となっています。
香りだけでなくその美しい名前や背景を鮮明に思い浮かべることができるのは、日本人の独特の感性ならではかも。
:武蔵野ワークス:

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『武蔵野ワークス』は、「日本の気候に合う香り」、「日本の風土に合う香り」、「日本人の肌に合う香り」をテーマに、日本の花を題材とした香水を販売する会社。
その種類はなんと約50種類にものぼります。
それは高い感性と技術力のたまものです。しかし、私たちの目指す香水はどちらかというと「うまく言えないけど、懐かしさのある香り」。
生活に密着し生活と共に香る香りかもしれません。お料理の香り、室内の木の香り、庭先の土の香り、ベランダの花、家族の元気のある香り(人にも香りがあるんですね・・・)。
そんな生活の香りにマッチして、生活に彩を差してくれる香り、私たちはそんな香水を創りお届けすることを目指しています。
■日本の花、和の花の香り
日本のお花を香りのイメージとしているため、「すずらん」や「金木犀」など、日本人が好きだと感じる香りが揃っています。
しかし中には、「サンタの贈り物」や「サイレンス(静寂)」といった香りのイメージがつかない香水もあり興味をひかれます◎

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香水のサイズは、25mlのフルボトル・4mlのキューブボトル・1mlのミニボトル(このサイズがない香りもあります)・100mlグランデ(受注生産)と豊富なので、たくさんの香りを試したくなってしまいますね。
練り香水も販売されているので、レイヤリングしてオリジナルの香りをつくってみても◎
:舞妓夢コロン:
こちらのお店からは舞妓夢コロンの他にも香水が展開されています。
「うさぎ饅頭」という練り香水は、沈丁花・桃・金木犀の3種類の香りを楽しむことができます。
見た目の可愛さもばっちりですね。
日本ならではの香りを楽しむことができます◎

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1つ税込み1080円というお安さも魅力的。
どこか切なさも感じるあの甘い香りを、いつでも楽しめるなんて嬉しいですね…♡
「京の秋、夢叶う清々しい香り。」をぜひ感じてみてください。
:香彩堂:
『香彩堂』は京都のお香屋さん。
お香屋さんですが、和をテイストとした練り香水も販売されているんです◎
椿や秋桜といったお花の香りや、はごろもや水琴といった想像を掻き立てる香り、ユズの香りがするシアバターなんかも。

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秋桜の練り香水は、レッドアップルやピーチなどのフルーティーな香りにジャスミンなどをブレンドした、甘くて透明感のある香りです。
バッグにしのばせておけば、いつでも香りをつけ直し楽しむことができます。
優しくて、どこか懐かしい

出典: lipscosme.com
日本生まれの香水は、どれも日本の四季や自然、文化や伝統といったものを大切にした、優しくてどこか懐かしい香りでした。
しっくりと馴染む香りは、きっとあなたの感性を刺激する運命の香りでしょう。