小悪魔系女子を、いつかは演じなきゃ

いつかは、その時が来る。
いつもの自分が小悪魔系女子じゃなくても、
いつかはそれを演じなきゃいけない時がある。
私には、気になる人がいる。バイト先に。
でも、その先輩には彼女がいるみたい。
叶わない恋。邪魔はしたくない。
でも、私のコトだって見てほしい。
『NANA』の幸子は、ずるい。
NANA―ナナ― 1
¥401
作:矢沢あい
出版社:集英社
主人公の小松奈々には章司という彼氏がいました。しかしその章司は同じ美大生で同じバイト先の幸子に恋をしてしまい、葛藤します。バイト終わり、終電に乗るために2人は走りますが、幸子の靴が脱げてしまい、「わざとだよ?」と章司に言うのです。
:たかがバイトでも気は抜けない
|いつも終電チャレンジでアイツとダッシュ
たかがバイトだろうが、そこには私の好きな人がいる。
いつでも「可愛い」って思われたいから、いつもお洒落は欠かさない。
バイトが終ったら、その人ときっと今日も終電チャレンジで駅まで走っていく。
走りにくくてもいい。
たとえ、転んでしまっても。
あの人は背が大きい。
いつも「チビ!」って小馬鹿にされる。
今日こそはチビって言われないように、
新しいヒールを下ろした。
終電ダッシュする時は、今日は私が前を走るの。
セクシーなバックオープンのトップスにときめいてほしいから…。
|ぺたんこだけど、脱げやすいの。
でもね、今年のみんなのコーデを見ていると、
ぺたんこのシューズが流行っているみたい。
ぺたんこシューズって走りやすい。
それじゃ、私はダメなんだ。
ストラップのついていない、いかにも脱げそうなものをチョイスした。
最近彼女さんと上手くいってないって聞いたから、
これはチャンスだと思って。
デートみたいに気合入れてみたの。
少しでも可愛いって思ってほしいし、きゅん、てしてほしいから。
このぺたんこシューズ、可愛いでしょ?
|いかにも転びそうな最強コーデ
ぺたんこシューズだけじゃ物足りないと思って、
引きずりそうなくらい長めのパンツを買ったの。
シャツが風になびいて、
脱げやすそうなぺたんこシューズと、足に絡まって転びそうなパンツ。
…最強の組み合わせでしょ?
:脱げそうな靴を選ぶポイント
|ヒール部分が細め
|ぺたんこは、“かかとパカパカ”がKey
メッシュフラットサンダル
¥4,070
Auntie Rosa Holiday(アンティローザホリデー):ストラップなどがついていないような、かかとがパカパカしながら歩くようなものが◎メッシュ素材がイマっぽい。
|なんせ、履くのに時間がかかる
『 先行って!終電出ちゃう! 』
― 幸子から学ぶ、“私”の恋愛事情 ―

「 わざとだよ? 」
その後に章司は顔がカアァァァと赤くなります。
これは脈アリのサイン。
だって、ドキッとしてるもん。
でも、章司のいいところはそこでちゃんとタクシーで帰らせるところ。
|もう一押し。でも、彼には彼女がいる

最近の彼はちょっと元気がない。
彼女となんかあったみたい。
安定感のある彼女と、ドキッと刺激を与えてくれる人なら、後者を選ぶはず。
だって、刺激があるほうが新鮮だもん。
それは、付き合っている彼女にはできないこと。
私にしかできないこと。
|迷っている彼を、こちら側へ傾けさせる

何か、大きく彼の心を動かす出来事があれば、私のほうへ傾くはず。
別に彼女から彼を奪いたい、という憎たらしい女子を演じたいわけではない。
ただ、私の好きな気持ちを知ってほしい。
でも、「好き」と伝えてしまうと、彼をより混乱させてしまう。
幸子を参考にして、ヒールを履いて、あざとい女子を演じる時かもしれない。
コケたのもこんな靴履いたのも、全部わざと
お願いだから、こんな計算高い終電間際のシンデレラを嫌わないで。
でもこの靴、可愛いでしょ?