やりたいこととか、わからないし
将来の夢、なんてない。
人生における目標とか、実際のところよくわからない。
今後やりたいこと、やるべきことって何なんだろう。
どれだけ考えても、誰かに相談してみても、なかなか答えが出てきません。
「VSOP論」で想像してみよう
そんな人生迷走期のあなたには、キャリアの「VSOP論」がひとつの指針になるかも。
最近話題の「VSOP論」を用いて、一緒に日々の過ごし方や人生計画を見直してみませんか。
そもそも、「VSOP論」って?
そもそも「VSOP論」とは、キャリアにおいて意識したいことを年代別に示したもの。若者にも、大人にも参考になるとSNSでも話題になりました。
その内容は、今から40年前に発売された本『自立人間のすすめ―VSOP人材論(著者:脇田保)』が元になっているそうです。
また、ブランデーの等級、VSOPに掛けて語られているんだとか。
① V(Vitality&Variety)
【20代】は、全力で色々体験してみる!
20代は、バイタリティー、そしてバラエティーのV。
何事にも全力で取り組むこと、多彩な体験をすることが大切な段階です。
「自分にはこれが向いているはず」「必ずこの道に進まなければならない」といった考えは捨てて、あらゆることに身軽にチャレンジするのにいい時期なのです。
人生は始まったばかり。
これから、軌道修正はいくらでもできます。
だからこそ20代の若いうちに、たくさん迷って、たくさんの経験を積んでほしいのです。
20代のあなたは、学生から社会に出て働き始める人も多く、進路や将来のことで悩むことも多いはず。
少しでもやってみたいことがあるなら、とりあえずやってみてほしいというのが筆者の思いです。
② S(Speciality)
【30代】は、自分の専門性を追求する!
30代は、スペシャリティーのS。
20代のあなたは、様々なことを経験し、学び、得てきたでしょう。
その中で、「自分といえば、コレだ!」といったコア分野、専門性を明確にしていくのにおすすめなのがこの時期です。
自分の軸となるスキル、本当に得意なことに気づけたら、それを集中的に磨いていきましょう。
しっかりと自分の進む道を決めていくためにも、20代のうちに是非バラエティに富んだ日々を送ってくださいね。
▷▷ 人生の節目に読む、おすすめの一冊
働く女の品格
¥1,512
戸田久実/毎日新聞出版
結婚、出産などの大きな決断と向き合いながら働く女性に送る、指針や考え方をまとめた一冊。
感情のコントロール、振る舞いやマナー、人間関係などの様々な観点から、自分とキャリアを見つめ直すきっかけになるはず。
③ O(Originality)
【40代】は、自分にしかできない仕事を!
40代は、オリジナリティーのO。
30代で得た、自分の専門分野の知識や磨いたスキルを活かし続けていくことはもちろん重要。
しかし、そこからさらに自分の経験やセンスを元に「自分らしさ」を生み出していくことがミソになります。
業界では新しいトレンドが次々に現れ、会社では若手社員も増え、時代は歩みをやめません。
そんな中で、自分だけの色を全面にアピールしながら、他人と差別化していきましょう。
④ P(Personality)
【50代】は、人間力で勝負していく!
50代は、パーソナリティーのP。
スペシャリティーもオリジナリティーも持ち合わせた今、人間力で勝負していくフェーズです。
欲しいのは「あの人と一緒に働きたい」「先輩みたいになりたい」と思ってもらえるような個性や人格、そして信頼。
自分の人間性で仕事ができるようになるためには、数々の経験や深い知識はもちろん、柔軟なコミュニケーション能力も鍵になってきそうです。
60代以降は、どう描いていく?
60代は、…といきたいところですが、「VSOP論」で語られているのはここまで。
平均寿命も定年も延びてきている現代、60歳を過ぎてもパワフルに様々な活躍ができるようになってくるのではないでしょうか。
60代以降、あなたはどんな自分でありたいですか?
未来を、自由に想像してみましょう。
「VSOP論」で未来を考えよう
悩み考え、何が何だかわからなくなってしまったとき。
ふと、自分のこれからを見つめ直したいとき。
キャリアの「VSOP論」をひとつの指針として、自分の気持ちや人生を整理してみてくださいね。