刺激と危険が交差する地点

東京に漠然とした憧れを抱いていた。
「なんでもある」「どこにだって行ける」、そんな無限大の期待を抱いていた。
夕暮れ時にはもう真っ暗な地元とは対照的に、東京は夜でも明るい。ゲームの世界に迷い込んだかのように、煌めく街並みは刺激的だ。
けれど東京のことを知れば知るほど、汚い部分だって見えてくる。現実から目を逸らすことはできない。
ネオン街に姿を消していく少年少女に告ぐ、足を踏み込みすぎない都会の夜歩き方法。
夜の都会を闊歩する時に気をつけたいこと
声をかけられても立ち止まらない
都会の歓楽街を歩くと、まずキャッチやナンパの多さに驚くかもしれません。突然知らない人に声をかけられると、びっくりしてしまいますよね。
一度立ち止まってしまうと、そこに付け込まれてしまう可能性もあるので、歩く足は止めずに軽くあしらうのが◎。多くの人はそこで諦めて、解放してくれます。
それでもしつこい時は、最寄りの交番などに助けを求めるのがいいかもしれません。
前を見ながら歩く

都会を歩く時に、歩きスマホなどよそ見をする行為は大変危険です。
人通りが多くて危険なのはもちろんですが、特に夜には酔っ払いが路上で横たわっていたり、飲みすぎた人による嘔吐物が道の端にあったりします。
常に道に注意を配れるようにしましょう。
自分の持ち物に気をつける
世界的に見て東京は安全な街だと評価されようと、やはり人が多い分スリなどには注意しましょう。
バッグのチャックが開いたまま歩くのは言語道断。閉まっていたとしても100%安心することはできません。
できるだけ自分の体の前面にカバンを置くようにするなど、常に持ち物に気をつけておくのが◎。
できるだけ大通りを歩く

初めて行く土地や詳しくない土地などを歩く際には、できるだけ人通りの多い大通りを歩くようにしましょう。
「遅くまでお店が開いていて、夜でも街が明るい」というイメージが強いですが、大通りから逸れた細い路地に入ると暗くて人通りも少ないといったことも。
終電には時間の余裕をもって

遅くまで遊んでいて、終電で帰るつもりだったとしても終電ギリギリを狙うのは避けた方が◎。
急いで帰っている途中に駅前で酔っぱらいに絡まれたり、人混みに揉まれてなかなか駅にたどり着けなかったり、予想外のアクシデントがつきものです。
余裕をもって電車に乗れるように、頭の中でスケジュールを組みましょう。
東京に潜む危険とは
複雑な乗り換え

続いては、夜歩きだけに限らず都会で暮らしていくうえで気をつけたいことをご紹介。
都会の駅は大きくて、乗り換えをするだけでも大変ですよね。いざホームに降りてから乗り換えを検索していると、急いでいる人も多いので、ぶつかられてしまう可能性も大いにあります。
電車の中で「次は◯◯線の◯番ホーム」と事前にチェックしておきましょう。
しょっちゅう遅延する電車

人が多いためか何かと電車トラブルが起こることが多く、遅延することがよくあります。
特に朝の通学・通勤時間帯などは早めに余裕をもって行動することをオススメします。ギリギリの時間を狙うと、遅延に巻き込まれて遅刻してしまうなんていう危険性も。
コンビニなどで無駄遣い
都会には夜遅くまで開いていたり、24時間営業していたりするお店がたくさんあります。
小腹がすいた時などにフラッと立ち寄りやすい環境にあると言えます。何かと細かい無駄遣いをしてしまう危険性があるので、少し意識をして気をつけてみましょう。
意外と貸してくれないトイレ

街を歩いていて突然トイレに行きたくなって、コンビニなどに駆け込んでもトイレを貸していない店舗がよくあります。
そんなピンチな状況に陥らないように、トイレは我慢せず行ける時に行くように心がけましょう。
東京の中でも注意すべきスポット
新宿の歌舞伎町

次に都会の中でも、特に気をつけるべき歓楽街の例をご紹介します。
新宿の歌舞伎町は有名ですよね。居酒屋やレジャー施設も多く、常に人通りが多いです。キャッチのお兄さんたちも多いので気をつけましょう。
渋谷のセンター街

渋谷のセンター街も歓楽街としてとても有名。
センター街に続くスクランブル交差点は世界的にも日本の観光スポットとして有名ですよね。あまりの人の多さに最初はびっくりしてしまうかも。
池袋のサンシャイン通り

池袋の歓楽街といえば、サンシャインシティまで続く道のりが有名です。ナンパも多いのだとか。
余計な足止めを喰らわないように、周りに注意しながら目的地まで歩きましょう。
健全な夜歩きを
ロマン溢れるネオン街。自分の中で「憧憬の街」のままいてほしい、色褪せさせたくない。
健全な夜歩きを楽しもう。