傷ついた時、女は再び美しくなる。アネモネと私の、失恋見返しProject

何だかんだ、別れないと思っていた自分がいた。
だから、苦しくて悲しくて、押しつぶされそうな気持ちに駆られている。

今の私は、アネモネみたい。
アネモネの花言葉そのものが、今の私だ。

苦しい。
苦しい。
苦しい。
苦しい。

少しずつ、乗り越えていきたいけど、乗り越えていけるかな。

失恋の涙は我慢しちゃダメだって、前にどこかで聞いたことがある。

ということで、失恋初日はとにかくこの心が浄化されるなら、晴れるなら、と思って、涙はもう流れるままに身を任せ状態。

2日目も、3日目も、泣き続けた。
涙は止まらなかったけど、気持ちは少しずつ軽くなっていった気がした。

ようやく、人と話せるくらいの元気が出てきたので、私のことを心配してくれている友達と電話をしながら、しくしくと泣いていた。

でも、友達は失恋4日目の私に「いつまで泣いてんの？」なんて冗談でも言わなかった。
話を聞いてくれて、ただ一言「自分のことを大切にね」と、ただそれだけ。

その言葉に救われて、気持ちに余裕が出てきた気がした。
ありがとう。

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電話を終えてふと洗面所に行ったら、鏡に映る瞼をパンパンに腫らした私とご対面。

こんなになるまで泣いてたんだ。思えばこの何日か、泣いては寝落ちして、起きて、泣いて、の繰り返しだったな。
今日くらいは、泣いた後のケアもしっかりしておこう。

もう立ち直ったの？って聞かれても、とてもYESとは言えない。

でも、彼のことを考えながらコーデを決めたり、彼からLINEが来ていないかこまめに携帯を見たり、彼と夜に電話をするためにいつも聞いていたラジオを聴き逃したり、そんなことはもうしなくて良いのだと分かると、寂しいけれど楽にも思えた。

私の好きな私になって、私の好きな過ごし方をしてやろうじゃないか。

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服だって、もう彼の好みや理想なんて気にしないで好きなものを選べる。
フリーの期間を楽しむというのは、きっとそういうことなのだと思う。

ならば一人の女の子として、私として、思いっきりフリーダムに私をコーディネートしちゃおうかしら。

失恋したら、髪を切る。
彼氏と別れたから、イメチェンしてみる。

露骨かもしれないけれど、ある意味せっかくの機会なのだから、ベタなことだってしてみたい気分になりました。
確かに、彼の知らない姿になれば、過去を切り離せる気がするしね。

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とはいえ、いきなりバッサリショートにするのは勇気が必要。
後で絶対後悔しちゃうだろうって確信したから、髪は切らなかった。

でも、ヘアカラーをガラッと変えてみました。
透明感のあるふんわりカラーで、新しい私に。

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暗い色なのに透明感のあるグレージュカラーで、こなれ感を纏わせましょ。
美しくなった髪を見れば、もしかしたら彼も名残惜しそうに振り返っちゃうかもね。

先日電話で話した友達が、遊びに誘ってくれた。
失恋の話も、違う話も沢山しあって、泣いて笑って、何だか私たちにとって特別な1日になった気がしました。

こうやって少しずつ、笑い話にできるようになれたら良いな。まだ少し迷いはあるけど。

元カレは仕事関係の人。
そして今日は、仕事の都合上やむを得ず別れて以来初の再会をせねばなりません。話もしなければなりません。

この2週間ちょっとの間、私の中で色んな気持ちの変化があったなぁ。そして、きっと成長できたよなぁ。
だから、元カレと対面しても堂々としていたい。
私はもう平気だって、言葉にせずとも伝えたい。

元カレとやむを得ず再会しなければならない、こういったことは色んな女の子が経験するはず。
気まずいし、そわそわするし、憂鬱になるし、気にしちゃう。でも、1mmでもそんな気持ちは知られたくない。悔しいから。

いつも通りに挨拶して、いつも通りに話して、笑って…それで良いんです。
余裕を見せて、気にしない振り。それが出来たら、きっと今まで以上に振り切れるはず。

友達に会った時、白いアネモネの花束をもらった。
確かアネモネの花言葉は、確か恋の苦しみだとか、見捨てられた、とか。
ここにきて嫌味？と思って友達に聞いてみた。

「確かにそういう花言葉もあるけど、花の色別に全く違った意味があるんだよ。これは白だから、大丈夫」

そんなやりとりを思い出して、私はアネモネの花言葉をちゃんと調べた。
調べて、知って、また涙した。
ありがとう。