映像美が魅力

映画を見るときに何に注目するのかは、人それぞれです。俳優の演技だという人もいれば、脚本や音楽の美しさだという人もいると思います。

今回こちらの記事では、とにかく「映像が美しい」映画をピックアップしてみました。圧倒的な映像美の世界を味わってみましょう。
1)2001年宇宙の旅
2001年宇宙の旅 [DVD]
¥1,000
1968年公開。50年前に作られたとは到底思えない、圧倒的な映像美と荘厳な音楽に酔いしれる歴史的名作。この作品に影響を受けていないSF作品はない、と言えるほど後世の映画と私たちの宇宙のイメージに影響を与えました。
あらすじ
アーサー・C・クラークの原作を基に、S・キューブリックが映像化したSF映画の金字塔。人類の夜明けから月面そして木星への旅を通し、謎の黒石板“モノリス”と知的生命体の接触を、クラシックをBGMに色褪せることのない壮観かつ哲学的な映像で描いていく。
出典 movies.yahoo.co.jp

この作品の注目ポイントは何と言ってもその美しく神秘的な映像です。極彩色の惑星をスロウに写した映像にクラシックを合わせる手法は、今見てもとても新しく感じられます。
また、ハイセンスで近未来的な宇宙服やインテリアなどにも注目です。2001年は現代からすると過去なのですが、昔の人が思い描いた未来はこうだったのか、と思うととても面白いです。

ストーリーはとても難解ですが、考えるよりも感じることができれば最初はいいのだと思います。この映画を鑑賞したという経験が、どこかで私たちの人生に影響を与えてくれるかもしれません。
こちらも注目
スペイス・オディティ
¥1,341
『Space Oddity』/David Bowie
『2001年宇宙の旅』に影響を受けて作ったというデヴィッド・ボウイの名曲、『Space Oddity』。映画を鑑賞した後に聴いてみると、その世界観にどっぷりハマることができて面白いですよ。
2)ざくろの色
ざくろの色
¥0
1971年公開。
キャッチコピーは「目を開けて見る夢」。全てのシーンが絵画のように印象的な、極彩色の映像。エキゾチックで美しすぎるこの世界観を、あなたも体験してみてください。
あらすじ
18世紀のソ連(アルメニア)の詩人サヤト・ノヴァの生涯を美しい映像詩編で表現。伝記ではなく、その時代の人々の感情などを台詞なしの映像言語で描いた作品。
出典 www.amazon.co.jp

「映像美の極み」といったフレーズは映画の感想として使われがちですが、この作品ほどそれを極めた作品が他にあるでしょうか。絵画的かつ演劇的な不思議な世界観にただただ圧倒される71分です。

監督・セルゲイ・パラジャーノフはその現実を逸脱した作風から政府当局と衝突し、不当に投獄された経験も。
そんな状況の中でも彼を支持し続けた世界中の映画人の存在があったからこそ、この美しい作品を現代の私たちも鑑賞することができるのです。有難い、とはこのことですね。
そんな背景も含めて、映画好きにはぜひチェックしてほしい作品です。
3)アラビアのロレンス
アラビアのロレンス
¥1,000
1962年公開。広大な砂漠の映像とダイナミックな音楽に圧倒される、上映時間207分(オリジナル版)の大長編作品。ロレンスという人物を通して、人間について、戦争について考えることのできる史劇スペクタルの名作です。
あらすじ
第一次世界大戦下のアラビアを舞台に、実在した軍人T・E・ロレンスの孤高の戦いを描く戦争スペクタクル巨編。『大いなる遺産』などの名匠デヴィッド・リーンが監督を務め、イギリス人でありながらアラビアの人々の自由のために戦ったロレンスの勇姿、そして光と闇に包まれた人生を映し出す。ロレンスを熱演するのは、名優ピーター・オトゥール。砂漠に街を建設して撮影した壮大なスケールの映像や、哲学すら感じさせる奥の深い人間ドラマに圧倒される。
出典 movies.yahoo.co.jp

「これぞ、映画だ!」と感動する、大迫力の砂漠の映像に、まるで自分もそこいるかのような錯覚に陥ります。広大な砂漠の中に一人で足を踏み入れた時、きっと私たちは自分のちっぽけさを感じるのではないでしょうか。

セリフはもちろんのこと、映像によって感じることが多いのがこの作品の魅力。英雄と呼ばれる人にも、もちろん心に弱い部分があるのだな、と気づかされます。
4)真珠の耳飾りの少女
真珠の耳飾りの少女 通常版 [DVD]
¥3,780
2003年公開。フェルメールの有名な絵画、『真珠の耳飾りの少女』が題材。主役を演じたスカーレット・ヨハンソンの美しさそのままに描かれています。光と陰のバランス、自然光の美しさが凄まじい。
あらすじ
1665年オランダ。失明した父の代わりに家計を支えるため、画家フェルメール(コリン・ファース)の家で使用人として働くことになった17歳の少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)。やがて、その美的センスをフェルメールに認められた彼女は、彼の手伝いをし始める。
出典 movies.yahoo.co.jp

絵画を題材とした作品なだけあり、シーンの構図や陰影や色彩のバランスなどにとことんこだわって作ったのだということが感じられます。舞台となる17世紀のオランダのインテリアや衣装にも注目です。

そしてやはり、少女を演じたスカーレット・ヨハンソンの美しさには圧倒されてしまいます。素朴で、ミステリアスで知的なその姿に、「ミューズってこういう人のことなのか」とさえ感じます。
芸術に興味のある方に特におすすめです。
その映像美に、酔いしれて

映像美が魅力の映画を紹介しました。どれも、映画好きならばぐさっとくるポイントが詰まっていると思います。ぜひ鑑賞してみてくださいね。